不動産投資で失敗してしまう理由とは
新築神話を信じすぎて失敗
新築神話が強い日本だからといって、安易に新築か中古だけの判断で決めてしまうと不動産投資で失敗してしまう理由になってしまいます。
新築マンションを購入し賃貸していく場合、はじめは新築の家賃設定で貸し出しますが、最初の入居者が2年以下で退去してしまった場合、次は中古物件の扱いになります。
当然、家賃も中古物件の相場で設定する必要がありますから、想定していた利回りは期待できず資金回収に支障をきたす恐れが強くなります。また新築には広告宣伝費も費用として乗っているケースも多く、費用を回収できず負担が大きくなってしまうケースも考えられます。
新築マンションの家賃相場は把握しておくのはもちろん、中古マンションの家賃相場との差も認識しておく必要があります。
自己資金無しでは首が回らず
不動産投資をする際に融資に関するトラブルは多いなかで、「自己資金無しでも可能」などを誘い言葉にして投資を募る業者が目に付きます。
しかし自己資金足で本当にできるかと言えば無理な話であり、結果的に首が回らずに失敗してしまう理由となっています。まず諸経費として手数料などにより100万円単位のお金が必要になってくるケースも多く、ある程度の資金が自己資金以外でなければ投資すら始められないわけです。
また投資ですから計画通りに事が運ぶとは限らず、リスクに直面した時に対応できなくなります。例えば入居者が集まらず空室が続いた場合、家賃収入は減りますがローンの支払いはあるため、他で穴埋めしなければなりません。
自己資金や蓄えがあれば賄えますが、なければ借金を重ねるなど厳し状況に陥ってしまいます。すべてを融資に頼るのは危険で、ある程度資金には余裕を持たせるべきです。
管理コストをケチったばかりに
収益を上げるためにはコスト削減も大切ですが、やり過ぎてしまうとツケが回ってくるのはどの投資でも同じです。不動産投資でコスト削減しやすい項目は管理費です。
今や不動産経営の面倒な家賃回収やメンテナンスなどの手配、入居者のクレーム処理の窓口対応などを管理会社に委託するのが大半です。費用はかかりますが、面倒なことは全てやってくれるので費用では現れない効果は大きいです。
この費用をかけなければ当然利回りは良くなり利益は増える一方で、面倒なことは全て自分でしなければならず、失敗してしまう理由になっています。それに一番のトラブルとも言える家賃滞納に関しても、回収は時間とコストがかかり難しい反面、管理会社によっては保証してくれる制度もあり安心です。