化学と物理学と不動産
2009/11/15
化学と物理学と不動産
今週、とある機会があって環境エンジニアリングリポートを読みました。環境エンジニアリングリポートとは、要するに不動産に関する環境の調査で、騒音や空気の状態、地下水の状態、土壌の状態が克明に調査されているものです。
われわれもとりわけ土壌汚染に対しては、鑑定評価の作業の過程でもフェーズ1とか0.5といわれる簡易な調査を行い、その存在の有無を調べるのですが、専門的な測定機械や化学検査などを行って調査されている鑑定士の方はいないとは言い切れませんがおそらくまれだと思います。
環境エンジニアリングリポートには化学物質やその測定方法に関する記述がいっぱいで、参考資料としていただくものの、その内容については難しくて、ついて行くのが大変であります。。。
よく学んだ大学の学部によって自分は文系だからとか、理系だからとか言いますが、われわれ鑑定士は理系の出身の方も多いですが、おそらく経済学や法律を学んだ文系の方が中心だと思います。そして、その資格試験も会計学、民法、経済学など文系の基礎的なものが出題されます。
しかし実務にかかわっていると、上記のような化学とかその他の学問の知識の必要性をとくに近年強く感じます。そーいえばちょっと前の新聞記事で、物理学のモデルでバブル現象を説明する経済物理学なるものが紹介されていました。(添付ファイル参照)
なんだか詳しい内容は分かりませんが、イジングモデルの素晴らしさや日本の地価がベキ乗分布っていうのは感覚的に納得できます。この分布が正しいのなら地価調査や地価公示の分析が、単純に平均値を求めて、日本の地価が上がったの、下がったのって議論していますが、分析方法をもう一工夫したほうがいいのかも知れませんね-。
高校で挫折した化学や物理学ですが、逃げたツケが今頃になってまわって来てしまいました。新ためて勉強したいと思います。。。
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→ 資料 (PDF:607KB)
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