名古屋メシが不動産市場を救うのか?
2010/03/02
"名古屋メシ"が不動産市場を救うのか?
先に新聞報道によると、2010年の名古屋のオフィスの新規供給面積は約64,000平方メートルと2009年に比べておおよそ半減になるようです。
ファンドなどが投資したビルの完成が一巡したのがその原因のようですが、現在の10%を超える空室率ではなかなか今後も積極的な投資が行われにくい状況です。
そんな市況のなか、栄の中心地にあり名古屋証券ビル跡地に「セントライズ栄」というビルがオープンしたので見学してきました。
地上12階、地下2階という決して大きなビルではないですが、あの建築家の安藤忠雄さんが参画し、室内の冷暖房効率や環境の負荷を考慮したペアガラスやブラインドの採用し、また敷地内の緑化や雨水の利用などをして名古屋市建築物環境配慮制度(CASBEE名古屋)のSランクを取得しているようです。
。。。というような立派なグリーンビルで、1階の路面店の店舗部分のテナントは、名古屋初出店の「ソニーストア」がどどーんと構えて若者や外国のお客様を迎えることになりそうです。
それはいいのですが、ほかは「播磨屋ステーション」。。これも名古屋発出店ではありますが、お茶を飲みながらおかきが無料で食べれるので、行った日もどちらかというとご年配の方のたまり場になってました。
あとの飲食店は「山本屋本店」「矢場とん」となっています。。。
個人的には、おかきも大好きです。山本屋の味噌煮込みだって山本屋総本家より本店のほうがおいしいと思いますし、矢場とんの味噌カツだって名古屋を代表する食べ物だと思います。うーんでもこのビルの感じとはちょっとちがう気がしますが。。
このビルを開発した平和不動産さんはあえて、このようなテネント構成を考えたのかも知れませんが、もし名古屋の情報を発信するにしても、もっと名古屋の郊外にある隠れた名店とか、「山ちゃん」の高級路線などの名古屋メシの新業態とか、そういうのは作れなかったのかな-なんて思います。
私個人の勝手な推測によると、おそらく一昔前なら海外の高級ブランドが名古屋発上陸って感じで出店し、飲食店もこじゃれたイタリア料理店なんかが入っていたかと思いますが、不況の影響からなかなかテナントが決まらず、やっと出店していただけたのが、これらのメジャーな名古屋メシ屋さんだったような気がしてならないのですが。。。
そういえば、昨年ルーセントタワーで飲食店が改装されて名古屋メシが食べれるお店が一か所に集まっているフードコーナーができたようですが、なんか流行に乗って乱立している感があります。。。今のご時世では「名古屋メシ」ぐらいしか出店意欲があるテナントさんがみつからないのでしょうか?
【関連資料】
→ 日経新聞(2月24日)より (PDF:29KB)
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