”T-REX”が聞こえる街
2010/04/17
”T-REX”が聞こえる街
先週、仕事で常滑市に行ってきました。現在はセントレアが出来て名古屋圏の国際的な玄関口となっていますが、かつては”常滑焼”で知られる窯業が大変に盛んな街でした。
当時は陶器を焼くための窯がフル稼働し、もうもうと煙をはいていたようです。そんな状況であったため市内にいる鳥がすべてカラスのように真っ黒となり、常滑市の外に出た子供が、白い鳥をみてびっくりしたという逸話が残っているぐらいです。
現在では、窯から煙が上がる姿はほぼ見えなくなってしまいました。しかし、その古い町並みは「やきものの散歩道」としてその文化や歴史を伝え、観光資源として活用されています。
ここは「美しい日本の歴史的風土準100選」にも選定されているようでありますが、それ以上に有名なのが「20世紀少年」の映画のロケ地となったことです。
私が訪れたときにも、基本的には焼き物がお好きそうな高齢の方が多いのですが、地図を片手にロケ地巡りを楽しむ若い方も多くいました。町並みはとても古く、クラッシックなのですが、私も映画の影響か、「20th Century Boy」の曲が頭の中で響き渡って、20世紀にタイムスリップした感覚で、小旅行を楽しむことができました。
「観るところがない」と悪評が高い愛知県ですが、このようなすばらしい観光資源があることは、名古屋フィルムコミッションなどの取り組みでだいぶ認知されつつあるも、私のような地元の人々が意外に行っていないことが多いので、口コミで広がりにくいのかも知れませんね-。今度県外の知人が来たら是非おすすめしたいスポットでした。
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