東京スカイツリーの鑑定評価額は?
2010/11/07
東京スカイツリーの鑑定評価額は?
先日、東京に出張に行った折に少しの時間が空いたのでスカイツリー見学にいってきました。
現在はまだ建築中でありますが、まさに天に向かって伸びていく大樹のようであり、多くの人がその高さを一目見ようと訪れています。
若者も多いのですが、普段はやや腰の曲がったお年寄りやうつむきがちな我々世代のおじさんたちも、頂上部分に指さして、すごいな-なんていいながら”上を見ている”様子は、なんだかほほえましくさえあります。
自立式電波塔で世界一が売り文句ではありますが、建築物の高さという点では中東アラブのブルジュハリファは別として、台湾の101タワー、上海のファイナンシャルセンター香港の国際金融センター、クアランプールのペトロナスタワーなどなど世界的に高層な建造物のそのほとんどが近年アジアで作られています。(参照:skyscraper.com)
タワーにおいても東京スカイツリーよりは低いですがデザインがそっくりの広州タワーなんてのも既にありわざわざこの東京スカイツリー目当てに海外の人が見に来るってのはあまりなさそうであります。ですが、日本においては久しぶりに世界に向けてアピールできるものだけに、日本人に人気が出て国内の各地から多くの方が見学に訪れると思われ、周辺環境には大きな経済効果が見込めそうであります。
ところで東京スカイツリーは法律上建築物(厳密には建築物部分と工作物部分からなるようです)になるので、我々が行う鑑定評価の対象となる不動産であり、その経済価値を評価することが制度上は可能です。
ですがこのような建造物の場合、ただ単にかかったコストとしての事業費だけでなく、電波塔としての収益や、周辺環境に及ぼす経済効果なども考慮しなければならないので、実際には非常に難しい評価になると思います。
そしてそれ以上に、ちょっと下向きがちな我々に上を向かせてくれる効果は。。。ちょっと古いフレーズですが”Priceless”ではないでしょうかねー?
コラムの関連資料は、PDFファイルです。
PDF ファイルをご覧いただくためには、Adobe Reader ® が必要です。
アドビ社のサイトより無料でダウンロード可能です。