電子裁判所はいいことか?
2011/02/04
電子裁判所はいいことか?
先般、テレビニュースを見ているとアメリカやオーストラリアでは”E-Cour”tといって審判における書類のやりとりを電子化するIT化が進んでおり、今後多くの国で採用されるであろうとの報道がありました。
このようにITを使って、より裁判所を利用しやすく方法として日本では、E-Courtもそうですが家事調停にTV会議システムを導入することが検討されているようです。(添付ファイル参照)
遺産分割などで親族が遠隔地にいる場合、一同に会すること自体が大変であります。そこで、テレビ会議システムによる話し合いが認められれば、それこそ世界中にいても可能となり、手続きの迅速化や労力の軽減に寄与する事が期待されます。
たしかに家事ではないですが私も民事の調停委員の経験上、ちょっとした調停のやりとりのためにわざわざ東京の顧問の弁護士さんに来て頂いたり、会社の代表の方にお出まし頂いたりしております。
申立人はともかく、相手方で、それもまだ健康な方ならいいですが、足腰や体調が悪い方などは裁判所に来る事自体が大変そうでありますので、高齢化社会に対応した制度の改正だと思います。
なんでも新聞によると日本人全体の平均年齢はほぼ私と同じの45歳だそうです。これを”まだ”若いと考えるか、”もう”いい歳と考えるかは個人差があるところですが、45歳は現在の平均であるので、少子高齢化とともに平均値があがり、日本は実際の人間よりも早いスピードで年をとっていくわけです。
そのような社会に対応するべく、先進事例を諸外国から学んで”いいこと”をどんどん推進して頂きたいと思います。
【関連資料】
→ 2011.1.29 日経新聞 (PDF:96KB)
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