復活≠活性化?
2011/08/27
復活≠活性化?
今週の新聞紙上で名古屋の栄で27年ぶりに歩行者天国が復活するとのニュースがありました。
9月からの日曜日の午後に開催するようで、ちょうど暑さも和らぐ、いい季節であり、名古屋駅前地区に人手を奪われている栄地区にとっては街の活性化につながることを多いに期待していると思います。
。。ですが、少々気になるのが、実施される場所が大津通りであり、久屋大通や広小路通りなどのメイン通りではないことや、27年前に行われたことのリバイバルであることです。
というのも”ど祭り祭り”や”名古屋祭り”などでも大津通りは交通規制が行われ、歩行者天国のようになり、街歩きをすでに経験した方は多いのではないかと多います。
それが例えば久屋大通りを完全に歩行者天国にして100m道路のアスファルト上に芝生を敷き詰め、デパ地下でお弁当を買ってピクニックができる公園にしてしまうほどの大胆なものなら新鮮なのですが、正直、”目新しさ”というのに欠けているような気がします。
私が子供のころと異なり、今の若者は子供の頃からディズニーランドに行き、銀座の歩行者天国も体験し、中学生や高校生になったら海外旅行の1度や2度は行ったことがある人が多く、約30年前の若者と比較し、はるかに様々な体験をしていると思います。
このように、街の活性化の手法として、隆盛を極めた時代の何かの復活がよく用いられますが、より面白い仕組みで”進化”させないとすぐに飽きられてしまいそうな気がしてなりません。
個人的には常々車中心の社会に疑問があるので心から応援したい取り組みであります。場所が変えられないなら、楽しく安全に街歩きができる、新鮮なアイディアが出て、活性化に寄与し、この取り組みが定着することを願っています。
【関連資料】
→ 2011.8.23 日経新聞より (PDF:145KB)
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