• 田井の目

ミニボートピアと地域振興

2012/05/17

ミニボートピアと地域振興

名古屋の栄に新設が検討されてた場外舟券売り場(ミニボートピアというそうです)について建設推進派から出されていた請願を市議会としては採択したという報道がありました。

場外馬券売り場は知っていましたが、場外舟券売り場というものがありそれを”ミニボートピア”というのは初めて知りました。

それができることで、一つの集客施設ができることには違いなく、繁華性が増し、その結果近隣の飲食・物販店舗にとってメリットになります。その一方で、やはりギャンブル施設なので、治安や風紀が乱れることを懸念する方も多いと思います。

確かに、この栄4丁目この場所は一部にマンションもあり、中区役所や公共施設も隣接しているエリアではあります。しかし、同じ栄の2丁目や3丁目に比べ、久屋大通りを挟んでいるせいか、街の雰囲気やお店のカンジも少々違っていて、逆に都心型のギャンブル施設としては絶妙の位置を選定したのではないかと個人的には思います。

治安は風紀はそれはそれとしてしっかり管理し、場所としては適当であるという判断が議会でも賛成多数という結果につながったのではないでしょうか?

それよりも心配なのは、あるサイトの調査によると競艇は中央競馬に次く公営ギャンブルで2位の市場規模を占めているようでありますが、平成3年には2兆2,220億円だったのが、平成12年の段階で1兆3,670億円まで下落したようです。それからもう10年以上経過した今では、もっと下がっているように思えます。さらに今ではチケットをインターネットでも買えるので、舟券売り場に行くのは高齢者が多いようです。

そーなると、人気がやや下降気味で、かつ主たる利用者はインターネットも使わないようなかなりの高齢者が中心の施設って、、、治安や風紀よりもほんとに地域振興になるのかな~と、そっちのほうが心配になりますね-。

【関連資料】
朝日新聞 デジタル版より (PDF:565KB)

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