地価でなく、地下を調べるためには?
2013/11/27
地価でなく、地下を調べるためには?
先日、セミナーに参加して地下埋設物等の調査方法に関して興味深い話を聞きました。
中部エリアの一部の地域ではしばしば、その昔に採掘されていた”亜炭”の廃坑の陥没事故や、今現在は陥没していないにしろその発生が懸念されることがあります。
しかしなんせ地下のことなのでどうやって調べたらいいのか資料がなかなか見つからないことが多いようです。
この問題に関する一つの解決方法として”鉱業原簿と鉱区図”を閲覧するという方法を教えて頂きました。
鉱業原簿は採掘権、試掘権の別に整理された帳簿と鉱区の形状や頂点の座標値等を図示した鉱区図と租鉱原簿からなるもののようで、鉱区の所在する都道府県ごとに備えられています。そしてここ中部では中部経済産業局が保存・管理しています。
亜炭は鉱業法で定める法定鉱物の一つで採掘がされていればこの原簿にのっているはずであるので、いつどのくらいの範囲で穴が掘られたのかわかります。
ただしその当時の簡単な地図であるので山とか川とかの目印から現在の位置と照合しなければならず、その作業が少々大変ですがおおよその範囲は推定できそうであります。
これをもってすべてがわかるわけではありませんが一つの重要なヒントになりそうです。自分の土地の地下はどうなっているのかな~とご興味のある方は一度調べてみてはいかがでしょうか?
【関連資料】
→ 関連記事 (PDF:460KB)
コラムの関連資料は、PDFファイルです。
PDF ファイルをご覧いただくためには、Adobe Reader ® が必要です。
アドビ社のサイトより無料でダウンロード可能です。